蕪栗米生産組合の品質検査の実施風景を見学させていただきました。
こちらは2012年10月頃に撮影した映像です。
今日の検査数量は2,000袋です。それらすべてからサンプルを採取します。
お米のサンプルは各袋からこういった器具(穀刺し)を使って採取します。
一つの袋に対して2カ所からサンプルを取ります。
穀物検定協会のイセさんが一袋ごとの検査をしています。
この黒い箱に入っているものは、30kgの紙袋に入っているお米から検査用としてサンプルを取ったものを検査している状況です。
米袋が200袋あれば、200袋の中から取ったものを全部一カ所に入れて、その中から2kgを取って穀物検定協会の千葉県の研究所に送って放射能の検査を委託して行っています。
先程、穀物検定協会のイセさんが検査したものを、外部にできるだけ触れないようにサンプルとして保管しておきます。
20袋が集まったところで穀物検定協会の方にお送りして検査をしていただくという流れになっています。
米の食味と米の中の整粒がどれくらいあるかというのを、蕪栗米生産組合はひとつの目安にしておりますので、通常の年ですと、蕪栗米生産組合のお米はだいたい75点が平均なのですが、今年はかなり良い数字に仕上がっております。
平年よりも大体10点弱良い品質で仕上がってくるかと思われます。
こちらは、食味を計る機械なのですが、これにサンプルをいれて検査をします。
ピッ!―――機械が作動します。
測り終わりますと、シールが印刷されて出てきます。
重要視するのは整粒値数なんですね。整粒がきちんと78%あるかどうかというのが大事です。
蕪栗米生産組合の場合はこの整粒の数値がいくらあるかというのが一番重要で、これによって白米にしたときの整粒具合が変わってきます。
整粒と未熟粒はお米になりますが、被害粒については精米機で全部排除されるようになっています。
穀物検定協会による厳正な検査を受けているときは、何年経っても真剣な目になってしまうと語ってくれた千葉組合長。美味しい米づくりへのこだわりは、いつまでも消えることはありません。