蕪栗米生産組合の田んぼの生き物を見学せさていただきました。
こちらは2012年10月頃に撮影した映像です。
「生きもの豊かな田んぼ」とは「少農薬米」の取り組みをベースに生物多様性への配慮をより積極的に意識した米づくりのことで、農薬の使用回数を減らすことでその地域の生きものたちが田んぼに集まり、そこで生活をし、繁殖するなどして、一年を通じて小さな生態系が形づくられるようになることです。
「この田んぼには、生き物が生息できる魚道が大小合わせて5本あり、春までこの水位を保っています。」
「オーバーフローすると出口から抜けて行って、下流にも同様の魚道が作ってありそこにも同じような生き物がいます。」
「上部の土の部分はところどころ深く作ってあり、春になると、トウキョウダルマガエルやアカガエルなどが卵を産むので、オタマジャクシを育てる場所にこういったところが必要なんです。」
「どれくらい捕れると思いますか?」
―――ひと掬いで100匹以上のメダカが捕れました!
「これ全部メダカです。あと、沼エビとザリガニもいます。」
「沼エビっていうのは、透き通っているこのエビのことです。」
「メダカはお腹おっきくしているでしょう?これね、今、無農薬ですから、この部分を代掻きするときに田んぼに水が入るから、ここから全部田んぼに入っちゃう。」
「そうすると、田植えして一ヶ月すると、この田んぼのどこでもメダカが見られます。」
「小さいメダカが結構いるんだけど、その近くに親がちゃんと見張っているんですよ。」
田んぼ内のビオトープ、魚道の設置、ため池の保全など、生物多様性の保全や回復に役立つ取り組みを行うことを奨励しています。
そして、田んぼには四季を通してさまざまな生き物が訪れます。
アメンボ、カエル、ザリガニなど子供の頃によく見た生き物や、今日はじめて見る生き物もいると思います。
日本では、このような風景を見ることができる場所も少なくなりました。
是非、お子さんと一緒にどんな生き物がいるか観察してください。
我々、蕪栗米生産組合はこれからも、自然と共存しながら良い米作りを行って参ります。