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先進農業事情

宮城県大崎市(有)蕪栗千葉農場 千葉孝志

日本最大の渡り鳥の飛来地を舞台に有機栽培にこだわったブランド米を生産

貝殻粉など有機資材で土づくり、天然忌避剤で害虫や雑草を防ぐ

近年、自然との共生を目指した農業に取り組む農家も増えてきている。 だが現実は厳しく特に有機栽培では雑草処理が一番の難題で、収量が減ったり手間が余分にかかる。 それでも千葉さんはあえて有機栽培にこだわり、生き物への配慮を優先し無農薬に徹する。 そのため雑草・害虫対策など障害をクリアする方策を研究し、収量確保や省力化を図っている。 例えば、田の秋起こしは本来ならできるだけ深く耕した方が稲の生育にとって良いのだが、千葉さんは土の中にいるドジョウやミミズが寒風に晒されて死んでしまわないよう、浅く起こすだけにとどめる。そして、自家製の完熟堆肥や天然の有機資材を活用することで、深く起こすのと変わらない生きた土にする。 また、殺虫剤や殺菌剤を一切使用しない代わりに天然の忌避剤(きひざい)も活用する。 なかでも三陸海岸の漁師から仕入れるカキやホタテの貝殻粉はスグレモノ。抗菌機能があり石灰分が土のPHを調整し、ミネラルによって食味もよくなり収量も上がる。害虫への忌避効果も高い。

「厄介なのはカメムシ。第二世代が生まれる時が稲の出稲(しゅっすい)時期に重なるので、出稲が始まってから1週間おきにホタテの貝殻粉を30haの田んぼだと5kgずつ3回散布すると、カメムシの被害がほとんど出なくなります。 経費も3回の散布で10ha当たり650円と経済的。他にもニーム(インドセンダン)の茎葉を乾燥させ煮出した自家製の液を噴霧器で撒きます。 虫への忌避効果は高いですよ」

また雑草対策では、ヒエを1本でも見つけると、まず千葉さんが1日がかりで草を取り、その後。シルバー人材センターに頼んで2週間、徹底的に草取りをして貰う。また、抑草効果の高い有機資材として、前出のホタテ貝殻粉の他、くず大豆も活用。 移植時に入れると水中で腐り、溶け出た成分が雑草の発生を抑え、その後は肥料として長期間効くそうだ。 また、冷害対策技術である深水管理をずっと励行(れいこう)しているが、雑草対策にも効果が高いという。

※ヒエの近くにある稲と離れたところにある稲とでは生育に大きな違いが出ます。
ヒエは近くにある稲の土壌の養分を奪って成長するため、ヒエの近くにある稲穂は十分に生長せず、粒も品質も低下してしまいます。

一方、余分にかかる労働時間は、田んぼの畔を取り外し、1枚を大きいところは2ha、最小でも80aに大区画化することで、大型機械による作業の効率アップや労働時間の短縮を図っている。 こうした栽培技術向上への探究心や創意工夫が、自然と共生する農業の課題を一つひとつ乗り越えさせていったのだろう。 「有機栽培の米で整形を立てようと思っているから、当たり前です。この積み重ねで、私の田んぼは農薬や化学肥料を使わなくても、おいしい米が作れるようになりました」と千葉さんは目を輝かせる。

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